韓国の「中立声明」の欺瞞を隠す

韓国の捏造歴史を採用するという愚。


 梅田正巳著「近代日本の戦争」では日露戦争のときに韓国(大韓帝国)が「局外中立」を通告していたにも関わらず、宣戦布告の前に早々と無防備の首都ソウルに入場、制圧したと述べています。

梅田正巳著「近代日本の戦争」 P88


 これより先(日露宣戦布告)、前年の9月、日露戦争が避けられないのを察知した韓国皇帝は、日本とロシアに対し、日露開戦のさいは韓国は「局外中立」をとることを通告していました。また年が明けて事態がいっそう緊迫した1月には、韓国外相の名で各国あて「韓国は中立」の声明を送っていました。しかし日本政府は、そうした韓国の宣言には目もくれず、宣戦布告の前に早々と無防備の首都ソウルに入場制圧したのです。

 韓国の「局外中立」というのが欺瞞であったのはバレバレだったのですよ。

 韓国が各国に「中立」を打電しましたが、ロシアはソウル撤兵していません。つまり、日本の動きを牽制するためにロシアがやらせたのは明らかということです。その数日後には日本側は黄海で、ロシア軍の出動を旅順に要請する手紙を携行する朝鮮人を乗せた小船を拿捕したのです。その手紙を発信したのは「中立宣言」を声明した当の大臣でした。※1

 当時在韓していたジャーナリスト、F・A・マッケンジー大韓帝国の宰相・李容翊との会話が韓国の考え方を物語っています。
マッケンジー「もし、朝鮮が滅亡から救われようとするなら、改革が必要である」
李容翊「朝鮮は安全である、なぜならわれわれの独立は欧米諸国によって保証されている」
マッケンジー「力によって裏づけられていない条約は無意味であることをあなたは理解していない。尊重されるべき条約を望むなら、それに応じた生活をしなければならない。改革がなされなければ滅亡しかない」
李容翊「他国が何をしようと問題ではない。われわれは今中立であるから、中立の尊重を要請する声明を出した」
マッケンジー「もしあなたが自衛しないならば、彼らは何のためにあなた方を守ってくれるだろうか」
李容翊「われわれはアメリカと約束ができている。アメリカは、いかなる事態が発生しても、われわれの友人である」

 とにかく他力本願です。自国の独立を守ろうとする意思が全く感じられません。頼みのアメリカも「中立宣言」には賛同しませんでした。梅田氏は「日韓議定書」も出兵後の後付けと非難していますが、主体性のない国に後付も何もありません。

 この韓国のフラフラした動きは一兵士も知っていたようです。教育学博士の若狭和朋氏の祖父は上等兵日露戦争に従軍してこう述べていたといいます。※2
「朝鮮がロシアと密約を結んでいることは、みんな知っていたが、隊長もだれも口にはしなかった。ばってん、油断はしとらんやった。ただ、百姓たちは日本軍にはなついておった。百姓は両班には、いじめられておった。目を盗んで食い物を日本軍にやろうとしたが軍律で食わんやった。軍が礼金を払っていた。雇った人夫がすぐ、食い物を喰っていた」

 このように韓国はフラフラしていましたが、「一進会」という政治結社は韓国の将来を案じ、日本軍に味方しています。梅田氏の著書の中には「一進会」は出てきません。これは反日歴史家に共通して言えることです。梅田氏は中立声明が欺瞞であることを隠しました。たしかNHKの日韓併合にいたるまでの歴史検証番組でも隠していたと思います。同類なんですね。そして「一進会」という親日結社のことも隠しました。これが現在、反日活動でよく使われている「歴史隠蔽主義」というやつです。戦後は「歴史捏造歪曲主義」が主流でしたが、「ウソ」はばれるので、「隠蔽」が主流になってきたのです。


※1 展転社大東亜戦争への道」中村 粲著 より引用
※2 朱鳥社「日本人が知ってはならない歴史」若狭和朋著 より引用


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 韓国の「中立声明」の欺瞞 http://blogs.yahoo.co.jp/jjtaro_maru/26374095.html
 日露戦争の日本軍に協力した一進会 http://blogs.yahoo.co.jp/jjtaro_maru/26384160.html

添付画像
 鴨緑江に架けた仮設橋を渡る第一軍部隊(PD)

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