歴史教育の必要性

 会社の飲み会で歴史の話をしたことがあり、話をしだすと皆興味深く聞いてくれるので次々話しをしました。「迫害されたユダヤ人を救ったのは杉原千畝が有名だが、その前に東條英機が二万人のユダヤ難民の満州入国を許可しているよ」なんて話をすると皆びっくりします。

 拓殖大学教授の呉善花さんは日本の歴史と文化を教える講座を担当することになり、彼女は日本人ではない(韓国人)のと選択科目だったので受講する学生がいるのか疑問を持ち、二三十人ぐらいを予想していたのに、なんと二百人が殺到し、急遽三百人入る教室に移動することになったそうです。その後、さらに授業を二コマに増やし五百人弱が受講することになったそうです。
 授業後の学生の感想は「なぜ高校でこのようなことを教えてくれなかったのか」「日本はダメな国だと教えられてきたが、すばらしい国だとわかった」「今まで日本人であることを恥ずかしく思ってきたが、授業を受けて考えが変わった」「今日、家に帰ったら祖父や親に感謝の言葉を伝えたい」と言った感想が多数寄せられたそうです。呉さんは授業中に寝ている学生は誰一人おらず、半年が過ぎる頃になると学生に明らかな変化が見られ、人間が変わってくるのがはっきりわかり目がキラキラと輝いていると述べています。ある女学生は自分は何者なのかわかり生きがいを感じるようになったと語り鬱病が治ったそうです。

 思い出すと私の頃は高校の日本史は選択で三年生で教えるので共通一次試験に不利とされ、敬遠されていました。中学校の頃は歴史の授業は社会科の中の一部だったように思います。これには過去GHQの神道指令が絡んでいると聞きます。米国では週に5,6時間も歴史を教えるのは当たり前で教科書は分厚いそうです。

 改めて歴史教育の必要さを感じます。



参考文献
 「歴史通」WiLL別冊7月号
 「日本人としてこれだけは知っておきたいこと」中西輝政

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