祖父から引き継いだもの

我々は本当の歴史を伝える義務がある。


 戦後、日本人はGHQの政策により「日本は悪」「日本が侵略した」と刷り込まれました。検閲、焚書真相箱東京裁判・・・WGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)といわれていますが、そういう言葉がなかったとしても極東委員会でダイク代将が報告した「日本人洗脳」に関する指令が当時を表しています。
 
「現在なお、いくさなのです。平時の戦争ではないのです。戦争中は相手のバランスを崩そうとします。右のジャブをうまく出し、相手が立ちなおる前に左のジャブを出すということです。日本人の教育のため、一つの指令を日本人が十分理解してからさらに他の指令を出すという意志は私共にはありません」(昭和21年3月20日)

 戦中・戦前を生きた日本人はいったいどうしたのか、おかしいと思わなかったのか?京都大学教授の中西輝政氏はこう分析しています。
「それが真実ではないことはよく知っていたはずです。『あれはウソだが、今は耐えるしかない。そのうち占領が終わり、日本が復興してきたら、そのときには元に戻して、真実の歴史を後世に伝えよう』。そういう二重の精神構造で戦後を生きてきたに違いない」
 しかし、それは戻らず、戦後65年もたっても公共放送であるNHKがウソの歴史を垂れ流し、国会議員がウソの歴史を答弁し、知識人はウソの歴史で飯を食っています。そして戦中戦前を生きた人はほぼ居なくなりました。
 
 私の祖父(明治43年〜平成5年)は手記の中で大東亜戦争を以下のように見ています。
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 7歳で朝鮮へわたり、無条件降伏※1で全財産を失い、扶養家族13人を抱え二人の弟に大学を卒業させ、四人の弟妹を結婚させ、今度は自分の子6人を教育し結婚させ、父が99歳で世を去るまで扶養して、妻に先立たれ、自分も年老いてこの手記を書く(中略)
 勝てば官軍、負ければ賊軍と西南戦争の時に言われたが、今度の戦争でも負けた日本が賊軍である。日本人が悪い、日本が悪い、と教えられている。確かに日本の政府も軍も悪かったが、本当に悪いのは白人ではないか?アメリカやオーストラリアでは原住民を絶滅しそうになるほど殺し、アフリカの黒人を犬畜生のように奴隷として売買し酷使し中国ではアヘン戦争を起こして租借という侵略をした。仏印インドシナベトナム)英領印度などなど枚挙にいとまがない。
 (中略)
 日本は徳川幕府鎖国政策のため、技術開発が遅れていたので白人の技術を導入しようとしたが、そう易々とは教える筈もなく、人口の増加に悩む日本は、満州の荒野でも何とか耕すことはできないかと考えた。そこに国と国との「縄張り根性の」争いとなったのである。
 白人たちは、この争いを利用して有色人種同士を戦わして双方の力を弱くしておこうと考えて武器を中国に与えて日本と戦はしたのだ。はじめのうちは上海経由で、上海が占領されると香港、ベトナムシンガポール、タイと武器を送り続けた。アフリカでも印度でも同じ民族同士を戦はして白人の権益を守ってきたが文化が進むにつれて「白人の搾取に対抗して」独立運動が各地に起こって流石の英仏オランダ、スペインも鎮圧できなくなって今のように独立国がたくさん誕生したのである。

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 やはり見るところはちゃんと見ていたようです。ただ、アジア諸国の日本評価というのは情報が欠落しているらしく、それらしき記載はなく、アジア・アフリカの解放を「文化の進展」という観点で見ています。あるいは戦前を生きてきた日本人として謙虚に捉えたのかもしれません。

 もう祖父と話はできません。戦争を知っている世代はもう少なく、せいぜい戦中、少年少女時代の人ぐらいで、戦後教育が主の人たちばかりでしょう。そして団塊の世代マルクスの虚偽意識を植え込まれた世代です。ほんとうの日本の歴史を伝えるのは私たちの世代の役目となってしまいました。

※1 ポツダム宣言の「日本軍の無条件降伏」->「日本政府の無条件降伏」にすり変えがあったままの認識でいることが伺える。


参考文献
 日新報道「南京の実相」
 「日本人としてこれだけは知っておきたいこと」中西輝政
添付画像
 富士山 (JJ太郎撮影 PD)


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