ゆとり教育とフランクフルト学派


 ゆとり世代が社会人になった!かと思えば、我が家では「ゆとり教育で習わずにそのまま過ぎてしまう!塾で補充しなきゃ」と妻が騒いでいます。「ゆとり教育」がいろいろ言われていますが、調べてみると昭和47年(1972年)日教組が、「ゆとり教育」とともに「学校5日制」を提起したのがスタートで結構古いんですね。昭和59年の中曽根内閣あたりから強化されていき、平成14年(2002年)から実質的に開始しています。現在では学力低下が問題になっています。

* 学習内容、授業時数の削減。
* 完全学校週5日制の実施。
* 「総合的な学習の時間」の新設。
* 「絶対評価」の導入。

 若狭和朋著「続・日本人が知ってはならない歴史」によるとこの「ゆとり教育」に文部省(当時)の事務次官が強くかかわっており、仮にO氏としておきます。O氏は「ゆとり教育」だけでなく「ジェンダーフリー」の旗手でもあります。つまりフランクフルト学派です。
 
 フランクフルト学派は戦後GHQの中に潜んでいた隠れ共産主義者が持ち込んだ知識人向けのマルクス主義といわれる思想です。GHQは本国のOSS戦略情報局より指令を受けていましたが、このOSSにマルクーゼ、ホルクハイマー、E・フロムというフランクフルト学派がいました。彼らは日本が古い封建社会だと誤って認識し、ルカーチの理論に基づき日本破壊と革命の芽を植え付けました。「日本は21世紀の文明社会ということであるが、実体は、西洋諸国が400年前に捨てた封建社会に近い国だった。日本の生活には、それよりもさらに古く、どうしようもないものがあった」・・・ちょっと驚きますね。華族や士族はありましたが、権力はなく貧乏でとても封建社会というものではありませんでした。マッカーサーも日本は封建社会だと思っていたようで、終戦直後の近衛文麿との会見では近衛に向かって「公はいわゆる封建的勢力の出身ではあるが・・・」と述べています。
 
 こうしてフランクフルト学派ルカーチ理論に基づき、人間を疎外している文化を破壊し日本を共産主義へ導こうとしました。そのためにはあらゆる徳目や「価値」は批判されなければなりません。
 
 神道 神社、家族制度、権威、性的節度、伝統、愛国心、国家、民族、尊敬心・・・

 フランクフルト学派は特に教育界やメディア関係に浸透していきました。教育では師と教え子の関係を破壊しなければなりませんし、多くの教科による縛りから子供を解放しなければなりません。そして「ゆとり教育」なるものが生まれてきます。「性的節度」を破壊するために学校では日教組による過激な性教育が行われます。性差をなくすジェンダーフリー男女共同参画社会なるものが叫ばれました。
 
 このフランクフルト学派の特徴は「潜る」ことにあります。O事務次官は2001年、毎日新聞にこのように述べています。
 「大学では過激な学生運動をしていた。権力を倒すには暴力が必要であると考え本気でデモもした。」 「しかし本当に世の中を変えるには内部に入ってやらねばと公務員になりました。」
 
 同氏は若い頃、このようにも言っています。
「俺は国家の中枢に入るつもりだ。プロレタリアートなんぞ、いまは幻想だ。2・26事件でおれは一個中隊を指揮したかった。諸君もこれからどんどん国家の中枢に入れよ。総評(当時 日本労働組合総評議会)なんかにいくら説教しても革命は来ない。中からそして上から知力と権力で革命はやるのだ。マルクスも『ドイツ・イデオロギー』あたりではそう言えばよかったのだ。マックス・ウエーバーはマルクスの裏を取ったのだ。ルカーチはそれを知ったのだ。だから潜るさ・・・」

 潜入して気づかれないように時間をかけて日本人を教育、洗脳し、日本を破壊へ導き、共産革命を起こしていくということです。既にわれわれ洗脳されてきています。「ゆとり教育」「ジェンダーフリー」「男女共同参画社会」「夫婦別姓」「こども人権」「地球市民」「特別なオンリーワン」・・・新しい考えでいいなーと刷り込まれていませんか?すべてが危険な考えだと言っているわけではありませんが、われわれはこれらの本質を見極めなければならないでしょう。



参考文献
 「続・日本人が知ってはならない歴史」若狭和朋著
 「歴史通」WiLL2009.10『野坂参三”共産政権”の誕生』田中英道
 「われ巣鴨に出頭せず」工藤美代子著
参考サイト
 社会崩壊を企む恐ろしき「フランクフルト学派」:田中英道論文要約 http://www1.u-netsurf.ne.jp/~ttakayam/hurankuhurutogakuha.htm
 
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 フランクフルト学派  http://blogs.yahoo.co.jp/jjtaro_maru/21995258.html

添付画像
 報徳二宮神社 二宮尊徳(金次郎)像(PD)


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