なんで日本の歴史教科書が韓流になるの?

「歴史教科書がおかしい」の続々編です。


 7月3日に教科書展示会に行ってきました。時間があまり取れなかったので、ポイントを絞って比較し、独断で採点した結果は以下の通りです。

比較ポイント
教育出版
満州事変××
支那事変×
通州事件×××
南京事件××
日米開戦××
大東亜会議・大東亜共栄圏××
日韓合邦××
江戸時代の身分制度××
江戸時代の農民からの徴税×

 当初、日韓合邦は見るつもりがなかったのですが、育鵬社の次に帝国書院を見て「何これ?」と思ったので、教育出版のも見てしまいました。

 帝国書院の教科書には江戸時代の鎖国政策のところで、長崎ではオランダと清国との貿易が可能という記述がありました。そして朝鮮との貿易も書かれていました。これは史実です。ただ、多くの人はこの史実を知らないと思います。統計がないのですが、おそらく長崎の貿易に比べて取るに足らないと思われます。ところが帝国書院は、長崎でのオランダ、清との貿易15行にたいして、朝鮮との貿易に11行も使っているのです。しかも内容が「朝鮮人参」だとか朝鮮から来た通信使一団に「優れた学者医者がいた」とか、「唐人行列が好評で」とか書いているのです。おいおい、こりゃマスコミがやっている「押し付け韓流」と同じじゃないのか?

 朝鮮に優れた医者が居た、というのは???です。朝鮮では李朝末期まで、「牛糞を塗る」「ヒマワリの種を湯がいて食べる」「患者がモモの種を二つに割り、一方に"日"の字、もう一方に"月"の字を書いて一気に飲み込む」「小さな蛙を三匹生きたまま丸呑みする(腹痛に即効)」「重症の場合は焼いた犬の足を四本食べる」「じっくり沸かしたお湯に40歳の女性の髪の毛を入れて飲む」といった迷信に基づいた医療が一般的でした。大韓帝國最後の皇太子の妃、純明皇后は、こういった医療の医者にかかって死んでしまったのです。(※1) 皇太子妃でさえこうなのに、ホントに名医が居たのでしょうか???

 たしかに、朝鮮通信使団は珍しさから多くの見物人が集まったようですが、WikiPediaを見るとこんなことも・・・

「通信使の往来路であると否とにかかわらず、武蔵・相模以西の東海道畿内・西国の農民には労役の提供や費用の負担が求められ、通信使の来朝は農民達にとっては臨時に重い負担を強いられるものでもあった」

 おいおい、帝国書院の教科書にはこんなこと一行だって書いていませんでしたよ。

「文化の違いや日本人に対する侮りから、通信使一行の中には、屋内の壁に鼻水や唾を吐いたり小便を階段でする、酒を飲みすぎたり門や柱を掘り出す、席や屏風を割る、馬を走らせて死に至らしめる、供された食事に難癖をつける、夜具や食器を盗む、日本人下女を孕ませる、魚なら大きいものを、野菜ならば季節外れのものを要求したり、予定外の行動を希望して拒絶した随行対馬藩の者に唾を吐きかけたりといった乱暴狼藉を働くものもあった」

 あらあら、帝国書院さんは朝鮮人の品行についてはスルーして「大変人気」とだけ印象付けているのですね。完全な「無理やり韓流」江戸時代版。

 帝国書院はこのほか、日韓合邦のときの抗日義兵を取り上げていますが、やはり「一進会」は書いていません。韓国の「一進会」が日韓合邦を強力に推進したのです。(※2) これは歴史を語る上で重要なことであるのに、歴史抹殺を行っています。さらに日韓合邦後「朝鮮語の授業が減らされた」とだけ書いて、朝鮮人の教育水準が飛躍的に高くなったことは無視。また、「土地を奪われた」とだけ書いていますが、朝鮮総督府の土地制度の処理は極めて公平でした。(※3) これを無視。さらに三・一独立運動を強調しているのが特徴です。さらに支那との外交、対華二十一か条で五四運動がおきたなど、この二つの反日、抗日に半ページも使っています。
 三・一独立運動などアメリカが仕掛けたデバイド・アンド・ルールでしょう。それに日韓友好さえうたっています。(※4) 対華二十一か条は袁世凱が自分を支那の皇帝として認めて欲しくて、向こうから条件を出してきたものです。支那の中で体裁が悪いから日本が出したことにしてくれ、と頼んできたものです。要求内容もそんなに無茶なものではありません。(※5)

 まったく、教科書が韓流に加担しているといえる記述には驚かされます。そして何が何でも歴史を捏造歪曲抹殺してまで「反日」「抗日」のオンパレードしているのには情けなさまで感じます。この教科書は日本人が作ったのでしょうか。こういう日本人がいるということなんです。これでは「反日教科書」と言われても仕方がなく、作った人も反日だといわれても仕方がないでしょう。




※1 扶桑社「日本の植民地の真実」黄文雄(著)より
※2 関連記事:韓国の抗日義兵のウソ http://blogs.yahoo.co.jp/jjtaro_maru/26394029.html
※3 ソウル大学「李 栄薫(イ・ヨンフン)」教授が総督府の資料を調べた。教授の著書「大韓民国の物語」(文藝春秋)に述べてある。
※4 関連記事:三・一運動の真実 http://ameblo.jp/jjtaro/entry-10815239785.html
※5 関連記事:対華二十一カ条の要求の真相 http://blogs.yahoo.co.jp/jjtaro_maru/26726321.html
※ 時間が2時間しかとれなかったので、教科書展示会で教科書を購入して帰るつもりでしたが、24年度版はまだ販売していないということでした。ですので、比較ポイントを自分なりに絞ってメモってきました。いづれ販売されれば購入してきちんとした比較をして再評価したいと思います。現時点ではメモ+記憶であることをご了承ください。


添付画像
 朝鮮聘礼使淀城着来図の一部『鶏を盗んで町人と喧嘩する朝鮮通信使』(PD)

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