反米三点セットを取り下げ始めた民主党


民主党が掲げる政策を一度にぶつけたら、米議会や政府は反米とみなすかもしれない。皆さんは注意されたほうがいい」。

 静かな室内に、「反米」という言葉が非常ベルのように響きわたった。昨年12月19日朝、東京都心の帝国ホテルの一室で開かれた民主党幹部と米知日派の国防・安全保障専門家の懇談でのことだ。

 民主党側の出席者は、鳩山由紀夫幹事長(当時、以下同)、菅直人代表代行に岡田克也前原誠司両副代表を加えた4人。米側は民主党系のジョセフ・ナイ元国防次官補、ジョン・ハムレ米戦略国際問題研究所長(元国防副長官)の大物二人に、ブッシュ前共和党政権で対日政策を担当したマイケル・グリーン国家安全保障会議アジア上級部長、ジム・ケリー元国務次官補も加わった。

 見えない将来像

 鳩山、菅らの顔をみすえるように、「反米警告」の口火を切ったナイは、イエローカードの代わりに三つの具体的問題を挙げた。

 (1)海上自衛隊のインド洋給油支援活動の即時停止(2)日米地位協定の見直し(3)沖縄海兵隊グアム移転と普天間飛行場移設を柱とする在日米軍再編計画の白紙撤回−。

 いずれも、民主党が最新政策集「政策INDEX2008」などを通じて政権公約に掲げてきたものだ。

 「反米とみなされないためには日米協力の全体像(トータル・パッケージ)を描いた上で個別の問題を論じたほうがよい」。出席者によると、ナイはそう強調した。口調は穏やかでも、反米警告に込められた疑問は明白だった。

 それは民主党政権になった場合の日米同盟の将来像がさっぱり見えないということだ。

 菅らは「民主党政権になっても日本の外交安保政策の基軸は、日米関係だ」と説明し、約45分間の懇談は終わった。だが、それから半年たった今も、米側出席者の一人はこう語る。「民主党が日本の政権に就いて本当に大丈夫か」。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090616/plc0906161530007-n1.htm

 民主党は反米三点セットを掲げていましたが、一転してその中のインド洋即時撤退を白紙にしてしまいました。

 民主、インド洋即時撤退は「白紙」 野党共闘には影 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090717-00000637-san-pol

 国家観を持たない烏合の集団が反対のための反対、政権交替のための反対を繰り返し、「友愛」という言葉にくるんで国民だけでなく、自分たちをも騙し続けてきた歪がでてきたのだと思います。
 反米でも良いのですが、その場合は、自国の安全は自国で守るというような国家観を持ち、まず自国の国防の有り方を具体的に描いてから米国と外交交渉すべきだと思います。いきなり反米三点セットを掲げるなどというのは政治音痴、外交音痴というものでしょう。ただの人気取りです。
 総選挙まで、あとの二点はどうなるでしょう。反米行為を行えば米国が引いたとき中共尖閣諸島にやって来ます。昭和53年の尖閣諸島の危機を思い出さなければなりません。案外、危機が起こらないと平和ボケ日本人は目覚めないかもしれません。尖閣諸島が占領されたとき初めて憲法九条が何の役にも立たないことに気がつくでしょう。

昭和53年の尖閣諸島一触即発
http://d.hatena.ne.jp/jjtaro_maru/20090626/1245972588


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