世界に良い影響を与えている国、日本再び1位に


 毎年、英BBC放送が読売新聞社などと22カ国で共同実施している「世界に与える影響は?良い影響・悪い影響」という世論調査で日本が4年ぶりに「良い影響」1位になりました。


原文 http://www.globescan.com/commentary-and-analysis/press-releases/press-releases-2012/84-press-releases-2012/186-views-of-europe-slide-sharply-in-global-poll-while-views-of-china-improve.html

 調査は昨年12月から2月にかけて面接または電話方式で実施し、計2万4千人から回答を得たものです。(※1) 日本は良い影響58%で1位となっています。多くは日本経済、日本の製品、サービス、日本の伝統と文化が高評価の要因であると調査では述べています。
 昨年は4位でしたが、東日本大震災で日本人の冷静沈着、忍耐、団結といった態度が世界から評価されていたので、私は1位になると予想しており、ドンピシャでした。

 この近年の日本に対する高評価についてジャーナリストの竹田恒泰氏は「エクスペディア・ベストツーリスト」で最良の観光客第一位に選ばれていることをを指摘しており、「行儀よい」「礼儀正しい」「騒がしくない」「不平が少ない」という点が高い評価を受けています。このほか同氏は「クールジャパン」の広まりもあげています。世界中のコミックショップに並ぶマンガのおよそ9割が日本のマンガの翻訳本といいます。フランスでは「ドラゴンボールZ」の視聴率が最高で67%を記録しています(※2)。実際BBCの調査でも22%の人が日本の伝統と文化を挙げています。

 さて、親日国はどの国でしょうか。

 1位ナイジェリア、2位インドネシア、3位アメリカ、4位カナダ、5位イギリス、6位ケニア、7位フランス、8位オーストラリアとなっています。ナイジェリアはボビー・オロゴンが有名ですが、昨年は10位以下でしたので、急伸です。理由は見当がつきません。また、昨年は1位がフィリピンでしたが、今年は調査の対象から外れています。親日国トルコも同じく調査対象からはずれています。

 反日国といえば1位中華人民共和国、2位韓国です。実は去年の調査で、韓国は親日国第4位だったのです。良い影響68%、悪い影響20%でした。今年の親日度大幅ダウンは韓国の政権の末期でいつもやる歴史問題反日政策の影響と考えられます。

 では日本人は諸外国をどのように評価しているでしょうか。

良い影響 悪い影響
アメリ 32 15
中共 10 50
北朝鮮 1 88
イギリス 35 3
パキスタン 3 34
インド 38 4
フランス 31 4
南ア 16 10
イスラエル 3 45
カナダ 39 1
EU 23 18
ロシア 8 30
イラン 4 52
ブラジル 32 3
ドイツ 38 2
韓国 34 16

 日本人が良い影響を与えていると評価しているのはカナダ、インド、ドイツ、イギリス、韓国の順になります。抜きん出て高評価している国はありません。
 悪い影響は北朝鮮、イラン、中共イスラエルパキスタンの順になります。中共よりイランが上位にきているのは意外です。核開発の問題が報道されているからでしょう。
 総合的に見ると日本の安全保障を脅かす北朝鮮中共とその同盟パキスタンに対してよい印象はなく、対抗するインドに親近感をもっていると言えるでしょう。韓国が反日なのに「良い影響」が多くなっているのはメディアによる「韓流」「K-POP」といった大々的報道とネガ報道抑制というコントロールによるものでしょう。



※1 読売新聞 5月11日2面「世界に良い影響 日本トップ」
※2 PHP新書「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」竹田恒泰(著)より

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震災後なぜ日本人は冷静なのか フランス
http://www.youtube.com/watch?v=2fOw626-zYM



世界各国のホテルで、最も評価が高いのは「日本人」 (エクスペディア・ベストツーリストの調査に対する報道)
http://www.youtube.com/watch?v=vKc0QtBg0_c