台湾人の皇室への思い

 1935年(昭和10年)4月21日、台湾中北部を大地震が襲いました。死者は三千名を超える未曾有の大惨事となりました。昭和天皇入江相政(いりえすけまさ)侍従を遣わし、被災地の民家を一軒ずつ回られ、その被災度によって昭和天皇からのお見舞金を下賜されたのでした。(入江相政侍従長は祭祀の簡略化で評判わるいがここではおいておく)昭和天皇は台湾の被災状況をお聞きになられたとき「内地人よりも台湾人に重きを置く位にいたせ」と述べており、内台融和に心を砕いていたと思われます。このときの昭和天皇の国民への愛情が台湾人にも伝わり、現在でも年配者の多くは日本の皇室に親近感を持っており、俳句で皇室のことをうたったり、皇后陛下がバッシングをうけたとき「おかわいそうだ、おかわいそうだ」と語られたそうです。
 「正論」10月のフォトギャラリーでジャーナリスト有川真由美さんの高砂族の取材を掲載していましたが、高砂族の年配の方が皇室カレンダーを見せている写真がありました。靖国カレンダーも揃えているそうです。

 こうした台湾の方々の皇室への思いは私は日本人として大変うれしく思います。



参考文献
 「台湾人と日本精神(リップンチェンシン)」―日本人よ胸をはりなさい 蔡焜燦著
 「正論」10月『台湾に生きる日本』有川真由美
 「昭和天皇語録」黒田勝弘・畑好秀編


広島ブログ クリックで応援お願いします。