アメリカが創った歴史

戦後、日本の歴史はGHQが捏造歪曲し、都合の悪い歴史は抹殺した。


 大東亜戦争後の被占領時期、新聞上に「太平洋戦争史」が連載され同時にラジオ番組で「真相はかうだ」という「太平洋戦争史」を劇化したものが放送されました。これは後に「真相箱」という視聴者に質問の機会を与える番組になりました。この中では南京とマニラでの日本軍の残虐行為が強調されました。日本人に罪の意識を植え付けるための政策です。ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムといいます。

真相箱」より
「我が軍が南京城壁に攻撃を集中したのは昭和12年12月7日でありました。これより早く上海の中国軍から手痛い抵抗を蒙った日本軍は、その一週間後その恨みを一時に破裂させ、怒涛のごとく南京市内に殺到したのであります。
 この南京の大虐殺こそ、近代史上稀に見る凄惨なもので、実に婦女子二万名が惨殺されたのであります。
 南京の各街路は数週間にわたり惨死者の流した血に彩られ、またバラバラに散乱した死体で街全体が覆われたのであります。この間地に狂った日本兵士らは、非戦闘員を捕え手当り次第に殺戮、略奪を逞しくし、また語ることも憚る暴行を敢て致しました」。

 これには当時、南京にいた兵士や記者はびっくりします。東京日々新聞(現、毎日新聞)佐藤振寿カメラマン。

「たまたま(真相箱を)聞いていましてね。テーマ音楽にチャイコフスキー交響曲が流れた後、機関銃の音がキャーと叫ぶ市民の声があって、ナレーターが南京で虐殺がありました、というのですよ。これを聞いてびっくりしましてね。嘘つけ、と周りの人に言った記憶があります」

 しかし、こうした反論はGHQの検閲により封じられ、アメリカが作った捏造歪曲の歴史は学校教育にも取り入られ戦後の日本に浸透していきました。
 アメリカが巧妙なのは東京裁判を通じてGHQの連絡将校がマスコミに検察側の論点と検察側の証人について細大漏らさずに伝えられたことです。東京裁判はインチキなのですが、マスコミに宣伝しまくったのです。さらにマスコミに対して戦中戦前、軍国主義政府のお先棒を担いだ事実は動かし難いと力説し、プレッシャーをかけていたのです。GHQに逆らえば発行停止を食らうという恐怖の下にGHQ製マスコミが作られていったわけです。

 昭和23年(1948年)CI&E(GHQの民間情報教育局)文書より
「CI&E展示班は、すでに戦犯裁判に関するポスター・シリーズの概要を準備し、関係SCAP各部局の承認を待っている。その主題は、何故に戦犯裁判が開かれているか・・・いかに少数のグループが、国家と全世界を渾沌(こんとん)のなかに投げ込んだか・・・にある。・・・平均的市民は自分の生活の問題についての真の発言権を持てなかった・・・誤った情報を鵜呑みにしたあげくの因果応報・・・軍艦、軍用機、弾薬等に費やされた金と、それが平和な目的のために用いられた場合、どれだけの家が建ち、電力の余裕が生じ、近代化が進んだかの比較等々・・・戦犯裁判から学ぶべき教訓の数々」

 この文は戦後の言論空間を支配した象徴的な文と言えます。一部の軍首脳部が国民を騙して情報を隠して戦争に走り、日本を焦土化させた。軍に抑圧されて国民はモノを言えなかった。軍がなければ経済発展した。と、軍を憎むように仕立てあげたわけです。実際はアメリカが国際法違反をして、日本人を大虐殺したのです。憎しみがアメリカに来ないよう日本軍に向けられるようにしました。南京虐殺などをでっちあげ、日本人の心の底に贖罪意識を植え込み、軍を否定するよう学校教育、マスコミを支配していったのです。

 広島の原爆死没者慰霊碑の石室前面には、「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」と刻まれており、誰が言ったのか、過ちは誰が犯したのか、という論争がありました。昭和27年(1952年)8月2日、広島市議会において浜井市長は「原爆慰霊碑文の『過ち』とは戦争という人類の破滅と文明の破壊を意味している」と答弁しました。現在でもこの趣旨で説明されており、不戦の誓いであるとも言われています。不戦の誓いなどとはまるで日本が戦争したから原爆が落とされたみたいではありませんか。これはアメリカが創った歴史、アメリカに憎しみがいかないように日本人を洗脳したGHQの成果でありましょう。



参考文献
 文春文庫「閉された言論空間」江藤淳(著)
 小学館文庫「真相箱の呪縛を解く」櫻井よし子(著)
 小学館文庫「南京事件 日本人48人の証言」阿羅健一(著)
参考サイト
 WikiPedia原爆死没者慰霊碑

添付画像
 出版された真相箱の表紙
  天国太平  愛書連 
   真相箱 太平洋戦争の政治・外交・陸海空戦の真相 連合国最高司令部民間情報教育局編 コズモ出版社
   http://aishoren.exblog.jp/d2009-06-07/ より

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