神の国アメリカ


 17世紀、北アメリカにやってきた白人らはインディアンを酒によわせ、土地を譲渡する契約書にサインさせ、土地を奪いました。
 1830年、インディアン強制移住法を成立させ、オクラホマに追いやりました。するとオクラホマに金脈が見つかり、荒涼とした西部へ追いやります。
 「トレイル・オブ・ティアーズ」(涙の旅路)・・・インディアンを徒歩で移動させ、万単位の死者を出しました。インディアンの人口は1/10になったといいます。

「マタイ伝」二十四章二十七節のイエスの予言
「神はこの世の終わりにあたって、その福音を西に伝えようと思っておられた。福音は東から昇り、これまでは光によって東方を照らしていたが、この世の後半期になれば西のほうに傾き、沈む前にはこの西方の部分を輝かしい光で照らしたまうのである」

 このありがたいイエスの言葉に従い、1845年、ニューヨークのジャーナリストのサリバンという人が最初に「マニフェスト・デスティニー」というイデオロギーを唱え、テキサスをメキシコから併合しました。アメリカが西へ侵略するのは明白なる神の意思だというのです。さらに米国は太平洋を渡り、ハワイをのっとり、フィリピンを侵略しました。


「天国は存在すると思いますか?」

米 84.8%
独 27.9%
仏 28.1%

「神はあなたの生活にとってどの程度必要ですか?」

米 59.6%
独  8.6%
仏  8.1%

「宗教はあなたの生活にとってどの程度必要ですか?」

米 58.3%
仏 10.5%
独  8.0%

「神は存在すると思いますか」
米 94%
他?

 これは現代の数字です。日本はいずれの問いもずっと低いそうです。(ちょっと数字はわかりませんが)グローバル・スタンダードと称し、時価会計を押し付け、金融自由化と叫びサブプライムをはじめインチキ商品を世界にばら撒いたかと思えば、オバマは「バイ・アメリカン」などと抜かしました。神の国だから神の御意思だから何でもあり、ご都合主義OKということでしょうか。

 日本はというと江戸時代に神秘主義的なものを脱却し、合理主義への脱宗教を実現しています。神道は宗教というより習俗です。お正月って神道ですよ。「日本は神の国」「神国日本」と言えばヤイヤイいう輩は少し頭を冷やしたほうがいいでしょう。



参考文献
 「反日マスコミの真実2010」『神の国アメリカ 神の国日本』西尾幹二
 「歴史街道」2009.8『真実のアメリカ史』渡部昇一
 「日本はどれほどいい国か」日下公人高山正之共著

添付画像
 ホワイトハウス(PD)

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