牛肉にセシウム報道でおかしな方向へいってない?

がんばれ福島。


 どうもこのところ、牛肉からセシウムが検出された!牛がセシウムに汚染されたワラを食べたからだ!出荷停止!既に出荷されたものがある!という報道が目立ちますが、3200ベクレル/Kgのセシウムがどれだけ健康に害があるか?というのは、ほとんど報道されていません。申し訳程度に地方公共団体が「大丈夫と言っている」ぐらいをいうだけです。専門家を呼んで意見を聞けばいいものの一方的に消費者を不安にさせるような報道ばかりです。不安を煽るだけの報道ではなく、別の角度から視聴者、日本国民に必要な情報を伝えるべきではないでしょうか。

 長崎大学医学部長、長瀧 重信(ながたき しげのぶ)さんの話がyoutubeにアップされていました。放射線影響研究所理事長などを歴任し、チェルノブイリ原発事故がもたらした健康被害の調査活動や東海村JCO臨界事故現場周辺住民の健康管理にかかわった方です。動画はヨウ素に続いてセシウムについて述べています。(※1)
セシウムは(ヨウ素)のような特殊な器官(甲状腺)がないんですね。身体中に広がってしまって、セシウム自身は半減期が長いです、30年・・・気にはなりますけど、身体の中にずっと留まっているのではなくて、2ヶ月ぐらい経つと全部出てしまうのでして、ヨウ素131に対して健康に対する影響は少ない。事実(チェルノブイリで)セシウムを沢山降下した地域、それからセシウムを含む食物を採って汚染された人間も沢山測定しましたけれど、その人たちの中で、明らかな健康の異常は見つかっていないということになります」

 セシウムは遺伝子に影響を及ぼすという話がありますが、チェルノブイリでは事故後に解体作業者として入った父親から被曝後に生まれた子どもたちには一定の割合の遺伝子に相当数の変異が見られたといいます。(※2) これは「解体作業」という特殊環境を指したケースでしょう。遺伝子の変異は日常的なもので、ガンだって通常、毎日5000ぐらいは発生しているはずです。

 セシウムが含まれていた牛肉3200ベクレル/Kgをシーベルト(年)に換算すると15.184ミリシーベルトになります。1年間、牛肉を1キロ毎日食べると15ミリシーベルト被曝するということです。人間の健康に影響が出ると証明されている放射線量の最低値が100ミリシーベルトですから全然問題がないことがわかります。私のような素人でも以下のサイトを使って換算できます。

 ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)計算・換算 http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php?guid=ON

 Wiki「被曝」で線量の影響が表になっていますので、どれくらいの被曝なのか知ることができます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D

 どうしても心配な方は味噌とか納豆を食べるといいでしょう。味噌、納豆にはジピコリン酸という物質が含まれており、放射能物質を吸収して排出する作用があります。ご先祖が残してくれた日本の食文化で対抗できるのです。すばらしいですね。ご先祖に感謝。(※3) カリウムを多く含んだ食品、豆、海藻も効果的と聞きます。

 いずれにしろセシウムとは今後数十年付き合っていかなければなりません。日本を捨てて外国に行くならともかく、日本国民としてこの国で生きていくなら、不安や悲観的なことばかり言っても仕方なく、下手すると知らず知らず風評被害を拡大してしまうことにつながりかねません。前向きに明るい方向に考えて、「がんばれ福島」の声をあげていきましょう。



※1 長瀧 重信(ながたき しげのぶ)長崎大学医学部長、放射線影響研究所理事長などを歴任
    長瀧重信インタビュー ヨウ素131とセシウム137の健康への影響は
    http://www.youtube.com/watch?v=yAYmPAmmxmA
※2 原発事故「最も憂慮すべきは遺伝子変異」 http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=29799892
※3 日本が日本であるために 転記:みそには放射能物質を除去する効果がある?!
     http://jiritsusaisei.blogspot.com/2011/03/blog-post_8136.html
   医療ジャーナリスト蒲谷茂の日記 みそと放射能除去能力
     http://d.hatena.ne.jp/kabaya/20110328

添付画像
 JA全農福島より http://www.fs.zennoh.or.jp/farming/index.html
 がんばれ福島!!!


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