GHQ憲法は奴隷憲法

白洲次郎「われわれは戦争に負けたが、奴隷になったのではない」


 私は学校に通ってた頃、GHQ憲法を読めとか言われ、GHQ憲法を解説したお勧め本があるとかテレビでやっているので、読もうとするのですが、「前文」でつまずきました。何だ、これ?

「・・・日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

 この前文はGHQ民政局のハッシー中佐が書いたものです。自国の安全保障を他国に委ねるようなことを言っており、こんなバカな主権国家はありません。また、ナショナルホームを喪失し、迫害を受けてきたユダヤ人の願望のような意味も感じ取れます。ハッシー中佐の上司にあたるケーディス大佐はユダヤ人ですから、上司に媚びたのか?

 この前文は九条にもかかっています。
「第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」

 日本国民の命は他国に預けて武力を持ちません、ということで、「奴隷にでもしてください」という奴隷宣言です。

 先般、アメリ国務省日本部長ケビン・メア氏が沖縄県民に対する侮辱発言した講演が事件として取り上げられましたが、メア氏の講演内容についてGHQ憲法について述べた箇所があります。

憲法改正は、アメリカにとって良いことではない。何故なら、アメリカ軍を必要としなくなるからだ。(It would be bad for the United States if the Japanese Constitution was changed because Japan would not need the United States’ Military. )」

「もし憲法改正がなされたら、アメリカはアメリカの利益ために日本列島を使用できなくなる。(If the Japanese Constitution was changed the United States would not be able to use Japanese land to advance US interests.)」

「現在日本政府が(アメリカ軍に)支払っている高い支援費(ホストネーションサポート)はアメリカにとって有益だ。(この意味で)アメリカは、日本と非常に良い取引をしている。(The high host nation support the Japanese government currently pays is beneficial to the US. We’ve got a very good deal in Japan.)」

 まさに日本列島に軍隊を駐留させ、好きに使い、金を搾り取るというアメリカのホンネです。GHQ憲法九条は奴隷条項として機能しているのです。
 
 「平和を愛する諸国民」の公正と信義なんてお隣の中共など見るとありえないでしょう。北京の高官は酒の席で「日本人の男は全員去勢した上で労働力にし、女はすべて虜にする」というような下品な話題を好むといいます。これが「平和を愛する諸国民」???

 元中共人で日本に帰化した石平氏は今の日本国民は「幸せの豚」になってしまったと述べています。ギリシャ哲学では嵐の大海原で船が難破する寸前の状況下、船で飼われている一匹の豚だけが夢中になって餌を貪っているという話です。GHQ憲法は「幸せの豚」をつくってしまった。その性格を最もよく表しているのが「前文」だと言っています。

 GHQ憲法九条が平和を守った、という「幸せの豚」、奴隷根性の日本国民は目覚めるべきでしょう。



参考文献
 講談社文庫「白洲次郎 占領を背負った男」北康利(著)
 総和社「日本は憲法で滅ぶ」渡部昇一(監修)
参考サイト
 JANJAN Blog
  まだあったメア発言「憲法改正させない」がアメリカのホンネ!? http://www.janjanblog.com/archives/33178

添付画像
 若い頃の白洲次郎 河出書房新社白洲次郎」より

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