オペレーション・トモダチ

 自衛隊の活動に続き、米軍の活動もメディアは遠ざける。


 米軍による救援活動「オペレーション・トモダチ」(友達作戦)が行われています。原子力空母「ロナルド・レーガン」など海軍艦船9隻を三陸沖などに派遣し、津波で流された人々の捜索にあたっています。食料や水、粉ミルクの輸送も行っています。仙台空港の復旧や、福島第一原発の鎮火活動も支援しています。

 仙台空港の復旧は沖縄の第3海兵機動展開部隊が担当しています。「ゆすりの名人」発言で更迭となったメア前日本部長も日本支援に尽力しています。こういうのは政治的思惑も含まれていますが、善意は善意として受け取りたいと思います。

 沖縄メディアはどのように報じているか?沖縄タイムスではメア氏の日本支援のニュースを載せていました。(メア氏、大震災担当 日本支援へ調整 https://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-03-16_15543/ )
 琉球新報では米軍の活動、広報について佐藤学沖縄国際大教授の発言を引用し、佐藤学沖縄国際大教授は『政治的な意図があろうと、災害支援してくれるのはありがたい』とした上で、米軍が同飛行場の地理的優位性を強調していることについて『今、それを言うことはかなり不適切だ』と批判する」と述べ、「米軍は、今回の震災での被災地援助の作戦を『TOMODATI(友達)』と命名。援助活動に関する大量の広報文を発表している。兵士が起こす事件・事故の際の情報の乏しさとは正反対の広報活動を見せている」と書いています。『今、それを言うことはかなり不適切だ』と書くなら「兵士が起こす事件・事故の際の情報の乏しさ」を今、言うのも不適切でありましょう。(存在意義アピールに「不謹慎」 在沖海兵隊が震災支援で http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-174865-storytopic-3.html )

 情報の乏しさを言うなら、沖縄メディアは米軍が人命救助を行ったり、臓器提供を行っても決して公表しないといいます。その反対に米軍関係者が事故をおこすと針子棒大に報道します。

 ひとつ「みどり丸」事件の話を書きましょう。
 昭和38年(1963年)8月17日午前、那覇港9キロ沖合いで客船241人を乗せた民間フェリー「みどり丸」が遭難しました。この船は救難信号発信機を搭載していませんでした。そのため救難活動が大幅に遅れました。米軍に情報が伝わったのは午後5時20分頃になりました。そして普天間飛行場からヘリコプター部隊が発進。日没後の救助活動はこの米軍の機動力が大いに発揮されました。米軍は遭難者を救助するために照明弾300発以上を遭難海面一帯に朝まで投下し続け、遭難者を次々とヘリで救出したのです。※1

 この「みどり丸」の事件を当時の沖縄メディアは紙面で大きく称えました。今の沖縄メディアにとっては思い出したくもない話でしょうか?



<ニュースソース>
東日本大震災:在沖海兵隊仙台空港復旧へ 日米連携アピール、週内にも開始
http://mainichi.jp/select/world/news/20110316ddm012040012000c.html
東日本大震災 仙台空港復旧 ヘリ運用開始
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110316/myg11031601540001-n1.htm
4号機消火の切り札、大型ヘリでホウ酸投入準備
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110316-OYT1T00552.htm
東日本大震災:各国から支援続々 116カ国・地域が表明
http://mainichi.jp/select/world/news/20110317k0000m030055000c.html
メア前日本部長が調整役に=震災の対日支援特別班−米
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011031600172

※1 「みどり丸」の事件は沖縄のジャーナリスト恵隆之介氏のエッセイ「報道されない沖縄基地事情の真実」(オークラ出版 反日マスコミの真実2010)を参考にしました。

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Thank You America ともだち作戦 Operation Tomodachi
http://www.youtube.com/watch?v=_6koNS_YIPw