これはひどい人災 〜 口蹄疫

 先月20日に口蹄疫が確認されていますが、被害は最悪になってきています。

口蹄疫対策 宮崎県知事「政府は後手後手」 支援拡充を要望
5月8日7時56分配信 産経新聞
 平野博文官房長官は7日の閣僚懇談会で、宮崎県で過去最悪の被害が出ている牛や豚の口蹄(こうてい)疫対策として(1)防疫措置の徹底(2)発生農家の経営対策(3)地元自治体への適切な財政支援−に関係省庁が連携して取り組むよう指示した。記者会見では災害派遣中の陸上自衛隊の拡充を検討する考えを表明した。

 これを受け、原口一博総務相特別交付税による自治体支援を表明した。

 だが、口蹄疫は先月20日に確認され、すでに殺処分頭数は4万4千頭に上る。派遣された自衛隊は処分した家畜を埋める場所がなく立ち往生しており、政府の初動対応の遅れを指摘する声は強まっている。

 宮崎県の東国原英夫知事は7日、宮崎市内のホテルで民主党小沢一郎幹事長と会談し、対策の拡充を要望した。知事は会談後、記者団に「指揮系統が後手後手に回っている。こういう危機管理をきちっとやってもらいたい」と政府の対応に不満を表明した。

 それを象徴するのが、問題を所管する赤松広隆農水相。先月30日からメキシコ、キューバ、コロンビアへの外遊中で7日の閣僚懇を欠席した。

 また、畜産農家への融資を担う独立行政法人や社団法人は政府の事業仕分けの対象となり、基金の返納や事業の縮小などの判定を受け、動きが鈍くなっているとされる。宮崎県選出の江藤拓衆院議員(自民)は先月22日の衆院農水委員会で「10年前は発生した朝から農水省からファクスで資料が次々に届き、いろんな指示が飛んだが、今回は何の指示もない」と指摘したが、政府の対応は遅々として進まなかった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100508-00000060-san-pol

 政府の怠慢と必要なものまで「ムダ」とした仕分けショーの影響。これは人災です。
 読売では韓国・香港のウイルスと酷似していることを報じています。http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100507-OYT1T00974.htm ルートの遮断などの対応もとれているのでしょうか。
 危機管理ができていないほか、政府の対応が遅々として進まないのは、政治主導といって官僚を敵に仕立てた影響もあるのではないかと思ったりします。無能者主導、有能なものは言われたことだけやっとれ、と。


広島ブログ クリックで応援お願いします。