日本のサムライと戦ったことは誇り


 会田雄次著「アーロン収容所」では英軍兵士は日本兵捕虜と話しをするようなことはあまりなく、例外的に「日本人はこの敗戦をどう考えているか」「復讐をしないのか」(カタキウチという日本語を使って聞かれた)「なぜ武装解除に簡単に応じたか」と問いかけられることはあったそうです。

 あるとき、米国で働いていてハーバード大出の英軍中尉が来たときのこと。彼は人懐こく、日本兵捕虜によく話しかけていました。そのとき、日本兵将校が「日本が戦争をおこしたのは申し訳ないことであった。これからは仲良くしたい」と言ったところ、この英軍将校は次のように述べました。

「キミたちは奴隷か。奴隷だったのか」

「我々は我々の祖国の行動を正しいと思って戦った。君たちも自分の国を正しいと思って戦ったのだろう。負けたらすぐ悪かったと本当に思うほどその信念はたよりなかったのか。それとも主人の命令だったから悪いと知りつつ戦ったのか。負けたらすぐ勝者のご機嫌をとるのか。そういう人は奴隷であってサムライではない。われわれは多くの戦友をこのビルマ戦線で失った。私は彼らが奴隷と戦って死んだと思いたくない。私たちは日本のサムライたちと戦って勝った事を誇りとしているのだ。そういう情けないことはいってくれるな」

 この英軍将校の言葉は戦後の日本の自虐史を真っ向から否定するような言葉でしょう。ジャーナリストの笹幸恵さんは、10代のとき、ふとこの「アーロン収容所」を読み、この英軍将校の言葉に自分が受けてきた十数年の教育を根底から覆されたと述べています。そして本当の歴史を自分で何とか学ばなければならないと思い、戦史や体験記を読み、戦場を自分の目で確かめ、自分の足で歩いてみたいと考えてガダルカナルなど太平洋の島々を巡ってきたと述べています。

 我々の先輩方々は崇高な理念を持ち大東亜戦争を戦いました。祖国防衛、人種平等とアジア解放の理念は間違いではありません。敗戦しましたが、人種平等とアジアの植民地解放につながっています。英霊の方々のおかげであり、多くの命は無駄死にではありません。我々日本人は先人を賤しめる自虐から脱し、隠された真実を掘り起こし、誇りある歴史を取り返さなければなりません。



参考文献
 「アーロン収容所」会田雄次
 「正論」2009.10『なぜ歴史の事実は封印されたのか』新城卓 笹幸恵 上島嘉郎

添付画像
 ゼロ戦靖国神社 JJ太郎撮影)PD

広島ブログ クリックで応援お願いします。