GHQが誕生させた教育破壊組織「日教組」

 昭和5年、非合法で発足した日本教育労働者組合はマルクス・レーニン主義を綱領に掲げました。しかし、昭和8年に関係教員が大量検挙され挫折します。そのため地下に潜るようになります。

 これが一気に表に出てきたのはGHQのおかげでした。昭和20年10月10日、府中刑務所に収監されていた徳田球一や志賀義雄ら16名を解放します。この役割を荷ったのが日本国憲法に関わったハーバート・ノーマンであり、共産主義者です。彼はこのときほど楽しかったことは自分の生涯でなかったと無邪気にはしゃいでいます。GHQには知識人向けマルクス主義と言われるフランクフルト学派が多く潜入していたのです。

 GHQは労働組合の結成を奨励し、昭和20年12月に全日本教員組合が結成され、その後装いを新たにしながら、別途社会主義志向の教全連と1947年に合同し、教員50万人が所属する巨大組織として日教組が誕生します。この誕生の支えたのはGHQによる教職追放で12万人もの教員が教壇を追われています。

 GHQは教員組合にデモやストのやり方を教えます。それから文部省の命令一下、中央集権で動いていた戦前の教育システムを打破しなければならないと考え、各自治体に教育委員会をつくり文部省の権限を地方に分散させます。

 ところがこの流れにマッカーサーは急ブレーキをかけます。昭和22年2月のゼネストを中止する命令を出します。おそらくマッカーサーはこの頃にはGHQにピンカーズ(赤いやつ)が潜んでいることを知り、予想以上に日本に巨大な共産勢力が誕生することを恐れたのだと思います。教員を含む公務員の争議権、団体交渉権を禁止します。昭和25年には共産党赤旗幹部41人を追放。教員5千人を追放します。しかし、50万人のうちの5千人ですから、大した効果はありません。既に教育を握った日教組ピンカーズ教員は日本教育破壊を進め、破壊の先にある革命を志向していったのです。

 昭和28年には夏季手当て1ヶ月分の支給を求めて大臣室の廊下に座り込み、秘書室に押し入り、ステッカー2万枚を省内に運び込んで大臣室の床や壁、廊下に張り巡らし、大達大臣の私邸にまで押しかけます。
 昭和33年に「道徳の時間」が特設されると反対運動を展開し、国家統制だと反発し、指導講習会が行われる御茶ノ水女子大学に集結したり、奈良では会場の門扉を破壊されるなど暴力的行為が繰り返されました。


<<フランクフルト学派が革命のために破壊すべきとするもの>>
    キリスト教(日本の場合は神道)、教会、家族制度、父権、権威、
    性的節度、伝統、国家、愛国心、尊敬心、心


 国旗国歌を敬わない。自由や権利だけ教えて義務、責任、モラルを教えない。道徳教育に反対し、「心のノート」を廃止。過激な性教育安倍内閣の「国を愛する心」や「日本の伝統尊重」を盛り込んだ教育基本法改正に強く反対。ゆとり教育の推進・・・

 最近では「早寝・早起き・朝ご飯」をは憲法違反などと言っています。「人の生活の仕方、生き方という、憲法の下でけっしてその価値の優劣を示してはいけないことがらに踏み込もうとする違憲のスローガンである」「少なくとも、夜更かしや朝食を食べないことが公共の福祉に反しないことは確かである」などと言っています。このあたりはフランクフルト学派第二世代、憲法愛国主義、ハーバマスによるコミュニケーション論的理性という「強制なき合意」「支配なき融和」に影響を受けていると思います。

 GHQのピンカーズ(赤いやつ)が日本破壊と革命を目的として誕生した教育破壊組織「日教組」を解体せねば日本に未来はありません。



参考文献
 「正論」2009・10月
     『占領軍が”産みの親”時計の針は元に戻らず』勝岡寛次
     『闘争で歪められた道徳 文部省まで修身を拒絶』貝塚茂樹
 「続・日本人が知ってはならない歴史」若狭和朋著
 「われ巣鴨に出頭せず」工藤美代子著
 PHP「現代思想入門」仲正昌樹 清家竜介 藤本一勇 毛利嘉孝 北田暁大
参考サイト
 櫻井よし子ブログ
   「“早寝・早起き・朝ご飯”教育は憲法違反なのか?」http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2009/03/07/


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