昭和天皇の広島行幸 〜 広島人に知ってもらいたいこと

 昭和22年12月5日〜8日昭和天皇は広島へ行幸されました。

広島市長浜井信三氏
「市中を展望していただくために、屋上へとご案内申し上げた。」
「陛下は市中のあちこちを眺めておられた。」
「『家が建ったね』。とポツンと一言おっしゃった。そして感慨深げに街の方へ目をやっておられた」

 原爆ドームを背景に広島市民は「天皇陛下万歳!」を繰り返します。原爆によって打ちひしがれた広島市民はどれだけ勇気づけられたでしょうか。広島の復興の起点はここにあるような気がします。
 私は広島で生まれ育ちましたがこの話は一度も聞いたことがありませんでした。「天皇人間宣言をした」というのは学校では教わりました。

 昭和21年1月1日昭和天皇は「新日本建設に関する詔書」を発布しています。これはよく人間宣言と言われており、GHQの要望により神格化否定の一文をいれていますが、昭和天皇は自分が神だと一度も言ったことはなく、後の記者会見で昭和天皇は日本国民が日本の誇りを忘れないように、立派な明治大帝の考えがあり、日本には独自の民主主義の伝統があることを思い出して道を示すことが目的だったと語られています。当時の国内報道でも人間宣言のことが報じられた形跡はなく、当たり前のことだったと思われます。おそらく後になってGHQなり、反国家団体が皇室を賤しめ、日本人を賤しめるため「人間宣言」と言い始めたのでしょう。

 昭和天皇は日本国民を励ますため、全国行幸されます。これもGHQは昭和天皇が国民の前に姿を現すことにより、権威を失墜させようとする意図があったと思われますが、ところがどっこい万歳三唱の雨あられであり、驚いたことでしょう。天皇陛下は神話の時代から民とともにあり、欧州のように権力と財力を持って威張った皇帝ではないですから、感覚の違いがあったのでしょう。

「朕は爾等国民と共に在り、常に利害を同じうし休戚を分たんと欲す」新日本建設に関する詔書の一文より。(休戚とは喜びも悲しみも、という意味)



参考映像
 昭和のカラー画像 http://www.youtube.com/watch?v=EcJN4MNFAhM
 神州日本不滅也! 天皇陛下萬歳 昭和天皇様巡幸 http://www.youtube.com/watch?v=_2rxzPYcAeQ&NR=1
参考文献
 「日本人としてこれだけは知っておきたいこと」中西輝政
参考サイト
 Wikipedia昭和天皇」「人間宣言
 我が日本どうなる http://blogs.yahoo.co.jp/bonbori098/18169133.html


http://http://www.youtube.com/watch?v=EcJN4MNFAhM

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