韓国のサバサバ


 私の祖父は終戦時は陸軍一等兵として釜山(現在の韓国)におり、引揚者収容所で引揚者の世話をしていました。祖父の記録を見ていると米軍が釜山に上陸してくると引揚者収容所の入り口に朝鮮人の青年が入り口に歩哨で立つようになりました。祖父は引揚者のために飯を炊いたりしていましたので、水を汲みに外へでなければならず、歩哨に外へ出してくれというと、「ダメだ」という。そこで賄賂(サバサバという)を渡すと急に態度が変わり自由に出入りが可能になったと書いています。そして「これでは独立した後の朝鮮はサバサバが横行して国の将来が思いやられる」と述べています。実際、歴代大統領がサバサバの人でしたから横行したということですね。ネットを調べると現在でも「サバサバ」は”裏で事を処理する”という意味で使われており、語源は魚の鯖だとか。

 19世紀李朝時代は官僚が腐敗していました。徴兵の代わりに軍布を収めることができていましたが、両班という貴族階級が免除されていくと農民の負担は多くなり、地方官は死者に軍布を賦課したり、幼い子供まで賦課する無理まではじめました。穀物も春に農民に貸与して秋に返済する制度がありましたが、地方の役人は高い利子をつけたり、貸与する穀物をごまかしたりしていました。官吏と地主が結託して隠田を持ち私腹をこやしました。
 官職もカネで買うようになっており、高宗という朝鮮王は歴史上最も賄賂を好んだといわれています。財政が逼迫すると中央では不良通貨が発行され、地方役人は農民から価値のある通貨で税金を取り立て、中央へは不良通貨で納めるなどの不正を行いました。宮廷内では内部抗争が激しく、「朋党の争い」と呼ばれ、暗殺や虐殺が横行していました。

 こうした李朝時代の腐敗は権力闘争を含めて日本統治の法治社会の出現により一掃され近代的国民意識が扶植されました。「醜い韓国人」という本を書いた朴秦赫氏は「あの時代(日本統治)は人々に道義心があり、治安もよかった。今日の韓国社会は治安がひどく悪化した。日本統治時代、人々は規律正しかった」と述べています。
 
 韓国では朴正煕(パク・チョンヒ)大統領(1963 年 - 1979年 日本名:高木正雄)は諸評価ありますが清廉を好み、不労働所得観念や悪性利己主義主張、党派意識といった民族の悪い遺産を克服すべき指導しており、これは日本の教育を受け、日本の軍人精神(日本の陸軍士官学校を3位の成績で卒業(57期))を持っていたためでしょう。

 そうはいっても日本も総理(前職)が「平成の脱税王」と呼ばれているようではダメです。抹殺された歴史を取り返し、かつての日本人の心を取り戻さなければなりませんね。



参考文献
 「親日派のための弁明」金完燮
 「日本の植民地の真実」黄文雄著 
参考サイト
 WikiPedia「朴正煕」
添付画像
 平壌鉄道ホテル 国書刊行会「望郷 朝鮮」より(PD)

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