徴兵制は復活させたほうがよいか

国防意識の高まりと「草食系男子」増加の懸念。


 ちょっと前に私の母と妹が我が家に遊びに来たのですが、そのときの母娘の会話で「徴兵制を復活させたほうがいい」という話が出てきました。この二人がこんなこというなんて「ほう」と思ったものです。国防意識が高まってきているということですね。会社でもそういう人がいました。また、最近の「草食系男子」の増加に頼りなさを感じてきているのか? そこで私は「就職難だったら自衛隊に入隊させればいい」というと二人とも「賛同」とのこと。

 元空将の佐藤守氏は「正論」3月号で次のように述べています。

「(徴兵制は)現状では必要ないと思います。就職難もあって、優秀な若者が大勢(自衛隊に)入隊を希望しています。しかし、定員は決まっているし、今の隊員も外では就職できないので辞めない。それはそれで望ましいのですが、採用枠が決まっているので入隊を希望する若者たちを面接でほとんど落とさざるを得ないのです。そして男子はフリーターになったり女子がキャバクラに行ったりしている。徴兵制の前に、入隊を望むこの子達をまずは採るべきだと思います。国家的大損失だと思うのですが」。

 なるほど、やはり就職難で自衛隊に入隊を希望する人が増えているのですね。もったいない話です。企業は採用枠を減らしたり、内定取り消しまで追い込まれているのであれば、業績回復まで入社を延期し、それまで自衛隊で預かるというような制度を作ればいいかもしれません。すごくビシっとした人間に育ててもらえると思います。前述の佐藤守氏は教育体験のような形で若者全員に自衛隊に触れてもらったらどうか、という話で次のように述べています。

自衛隊には教育部隊がありますから、学校現場と交流すればいい。左翼や朝日新聞は『徴兵制復活か!』と騒ぐでしょうが、実際に体験入隊させたら、高校の先生たちが腰を抜かすことになりますよ。
 私が松島基地司令だった時の話ですが、本入隊を前に多賀城駐屯地(宮城県)で一週間、訓練をした陸上自衛隊の新隊員たちの仮卒業式に出席した各高校の先生方が挨拶に来ました。一週間前に学校を卒業するまで先生から名前を呼ばれても返事もしなかった若者たちが起立して、ピシっと背筋を張って、「はい!」「はい!」と立つ光景に、先生たちは驚き「教えて欲しい」というんです。自衛隊の教育は半ば強制です。若い子達は、逆立ちしても敵わない、あやかりたいと思えば服従します。陸自のレンジャー隊員などには何をやっても絶対に勝てませんから、一週間、一緒に訓練するだけで、自然に『先輩!』と敬うようになる。これは、あらゆる教育の原点だと思います」。

 これは是非、広くやって欲しいものです。


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自衛隊
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